We are Sawara-man!
代表取締役鈴木 定壱

山車蔵 寺宿区山車蔵新築工事 (平成26年)

MYPRESURE

佐原は、利根川水運で栄えた商業の町で、江戸への良い意味での競争心から「江戸優り」という独特の文化を生み出しました。その象徴たるものが、豪華絢爛、自由闊達な造作の山車と笛と太鼓による佐原囃子を特徴とするお祭り、「佐原の大祭」です。「佐原の大祭」は、約300年の歴史を刻む伝統的なイベントで、夏に開催される「八坂神社祇園祭」と秋に行われる「諏訪神社秋祭り」があります。関東三大山車祭りの一つであるだけでなく、2016年12月にはユネスコ世界無形文化遺産に登録され、最近では海外からもこれを見に訪れる観光客も増えています。町内ごとに独自の彫刻を施し人像造形な大人形を乗せた自慢の山車は、夏の祇園祭には10台が、秋祭りには14台が曳き廻されます。私は「寺宿」という町内会に属し、その山車には「金時山姥」(伝説の英雄 金太郎と山乳母の二体)の大人形が乗っています。後ろの建物は、この「金時山姥」を格納する山車蔵です。当社は土木工事を主業にしておりますが、こうした建築物も数多く手がけています。この山車蔵の新築は、自分自身が山車を管理する側の人間でもあり町内の長年の思いでもありましたので、私がやらなくて誰がやるという気持ちで請負わせていただきました。こだわった点は、この分厚い観音開きの扉でして、西日から山車を守るために断熱材を入れ、遮光用に内側にも鉄板を貼り合わせています。さらに重装な扉を支えるために、上部に頑丈な蝶番を並列で取り付けています

佐原に育った私は、祭りや山車の意味を受け継ぐものとして日々意識することはありませんが、この地に生きた先達が願ったであろう、平穏無事やあらゆるものへの感謝は、そのまま私の経営哲学にもなっております。皆さまが明るく、元気に、安全に暮らしていけるよう日々精進してまいります。

♪  佐原を救う使命を帯びて 働く男、燃えるロマン