CMやドラマのロケによく使われる小野川沿いのノスタルジックな町並み。関東では初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。伊能忠敬旧宅や江戸の風情を今に伝える商家や民家に混じり、最近では洒落たレストランやカフェも軒を連ね、レトロモダンな世界観から、カップルや若い女性、海外からの旅行者にも人気のスポットになっています。視線はつい上目がちになりますが、ここの地面を見ていただくと、アスファルトが独特な風合いに仕上がっていることに気が付かれるかと思います。これはショットという金属の玉をアスファルト合材に高速で噴射(ブラスト)させ、表面を適度に剥離・研掃する特殊工法によるものです。その結果。柔らかな印象と滑り止め効果ももたらすことが可能となります。また、ここは「佐原の大祭」で、かなりの重量のある山車が通過するため、支持基盤も頑丈に平石を敷き並べ仕上げています。さらには担当した美装化工事に前後して、当社で電柱地中化工事も請け負いましたので、まさに景観全体をトータルにコーディネートしたことになります。世代がかけ離れた若者が行き交うこの光景を眺める時、ついニンマリと微笑む自分がいます。「この仕事、実は自分がやったんだぜ」。そう自慢したくなる自信作です。
※上の写真は、東日本大震災直後(美装化工事前)の市道の様子