Sawara My Love, So Sweet

鈴木組は、佐原駅の南東、小野川沿いの小江戸の街並みにある伊能忠敬旧宅から徒歩10分程度のところにあります。駅から歩くと20分ほどかかりますが、初めて佐原を訪れる方でしたら是非徒歩で小野川沿いの古い商家や町屋をご覧いただき、歴史と文化の町佐原を堪能していただければと思います。と申しますのは、鈴木組で働くに際して、まず佐原を知っていただきたいからなのです。鈴木組を好きになっていただくことが本来の目的ですが、佐原を好きになると自然と鈴木組で働きたくなるのではないかと。実はそういう作戦です。

創業50年の歴史ある会社です。

鈴木組の創業者は私の父で、戦後のいざなぎ景気が始まる少し前の1961年です。東京オリンピックの3年前、白黒テレビなど白物家電が家庭に普及し、日本社会全体に活力がみなぎってきた頃です。利根川から取水した水を、九十九里の農業地帯に展開しようとする大規模な用水工事「両総用水」の下請け業者としてこの事業に携わった父は、この受注を契機に事業を拡大し、以後、農業土木、道路、河川工事等を主として国、県、市町村の公共事業元請け業者として事業展開してまいりました。その後、父は、叔父とともに工事部施工班を関連会社に移管し、鈴木組を施工管理の技術者集団へと昇華させていきました。私が生まれたのは創業の少し前で、大学では交通工学を学びました。卒業後マリコンという海洋系のゼネコンに就職しましたが結婚を契機に当社に籍を移し、三代目として社長に着任したのは2006年(平成18年)です。先代を支えたベテランの社員と優秀な中堅社員に支えられ、今に至っています。

「三代目」といっても組長ではありません(笑)。

「鈴木組」と聞くと、ちょっと心配される方がいらっしゃるかもしれません。かといって「Team Suzuki」と自称するには違和感があります。呼称こそ古臭い社名ですが、経営理念にある「組織は人なり、人は宝なり」の言葉通り、人を大事にする会社です。私は専務時代、いずれ優秀な人材の確保が重要な経営課題になると考えていましたが、運悪くバブル崩壊後景気が低迷し、採用を抑制しなければならない時期が続きました。その間取り組んだのが、経営状況審査の評点アップです。優秀な人材を確保するには、会社の信用や技術レベルを高めなければなりません。結果、入札企業ランクはそれまでのBからAに格上げされ、大型案件の入札に参加できる資格を得ました。社長就任後、景気が徐々に上向きそこに震災や異常気象による天災が重なったことにより、需要が急激に膨らみました。仕事はあるのに人が足りない、特に現場をまとめ上げる施工管理が少ないという事態が生じたのです。東京オリンピックを控えた今日もこの傾向は強まるばかりで、日本全体の問題になっています。裏を返せば、非常に社会的ニーズの高い職種と言えます。やる気のあるかた、戸外で働くことが嫌いでないかたであれば、理系文系、男女を問わず幅広く受け入れるというのが業界の常識となりつつあります。

誇り高きSのマーク。

鈴木組は、地元佐原をはじめ、様々な場所に足跡を残しています。観光スポット、CMの撮影現場としても脚光を浴びている小野川沿いの風情ある街道の舗装も弊社の実績です。ただ、土木工事は仕上がってしまえばその上に建物が建設され、植栽が施されたりしますので、元来目立たないものです。しかし天変地異によってそこにあって然るべきだったところに被害が及ぶと、生活の基盤が失われ、人々の暮らしが成り立たなくなってしまいます。そこで日頃からより安全な街づくりに向けて計画的に営繕することに注力し、万一の事態が発生した場合は、真っ先に現場に駆けつけ、事態の修復に当たることになります。誤解を招かないよう申し上げますが、極力そのような事態を引き起こさないことが私たちのミッションです。Sのマークといえば、空飛ぶマントをまとった超人を思い起こしますが、私たちは危機一髪で人命を救うことよりも、そのような危機を起こさないようすることが求められています。もちろん緊急応急出動も致します。しかしそれはヒーロー気分を味わうようなものではなく悲しみや怒りに満ちたものです。恒常的な安全と安心を担保していく、それこそが鈴木組たる矜持です。

One for all, All for one

「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」。三銃士やラグビーの用語で有名な言葉です。施工管理は、現場に出れば鈴木組の代表としてヒトモノカネをトータルにマネジメントする、いわば現場の社長です。当然そのようになるには、経験とスキルが必要です。若手は自分の殻に閉じこもったりせず、素直に学ぶ姿勢が必要ですし、組織としてはチーム全員で若手を育てることになります。一方経験を積むにつれ、自分流儀が染み付いてきて、一匹狼化する場合があります。そうなると謙虚さを失い、仕事を選り好んだり、進歩的手法を学ばない等の弊害も出てきます。正直、自分の現場のことで手いっぱいになると、人の心配にまで気が回らなくなります。自分の現場の辛さは自分でしかわかりません。しかしそれでも私は、互いの状況を共有し助け合うことを毎度お願いしています。人間ですから喜怒哀楽があって当たり前、本音、弱音を吐ける相手を見つけることも大事です。しかし公の場では「笑顔」で。鈴木組として、現場のリーダーとして。そして何よりも私自身のモットーです。